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創業90周年の今、先達の不屈の開拓者精神を再確認し

技術研さんを図ることで安全?安心な社会基盤構築に努めます

 

2019年7月に創業90周年を迎えましたが、改めて感慨と抱負をお聞かせください。

 当社は、兵庫県鳴尾村(現 西宮市)の沖合を埋め立て、40万坪という広大な工業港を築造するために1929年に設立されました。事業は、戦争や戦後の混乱によって中断を余儀なくされ、また、各種の厳しい規制への対策を求められるなど苦難の連続でしたが、1976年に埋め立てが完了し、1986年には土地の一般分譲が終了しました。一民間企業が公有水面を埋め立てて分譲した事例はほかになく、創業者や諸先輩は不撓不屈の精神で、会社設立の目的を半世紀かけて完結させたのです。
 鳴尾浜にある「発祥の碑」に、「海を拓(ひら)いて国土を成す」とある通り、奇跡的ともいえる不屈の開拓者精神こそが当社の原点であり、これを受け継いで100周年、さらには創業2世紀の発展に向けて努力してまいりたいと思います。

創業の事業の後も、海上土木をベースに事業拡大をしてこられました。

 公共工事を中心とする海上土木の建設会社でしたが、1960年代には陸上土木分野に本格的に進出し、70年代には海外、さらには建築事業へと裾野を拡大してきました。バブル期には、開発事業にも取り組みましたが、バブル景気の終焉とともに多くの事業が頓挫し、経営は最大の危機に直面しました。それでも、この危機を乗り越えることができたのは、不屈の精神があったからであり、また今日会社があるのは、建築や海外への展開を決断したことが大きいと思います。

100周年を念頭に置いた東洋建設の未来像は、どのようなものでしょうか。

 一言で言えば、「技術の研さんを図り、良質な社会基盤の構築に貢献する」ことこそ東洋建設の使命であると考えています。例えば国土強靱(きょうじん)化への貢献です。昨今のグローバル課題である気候変動に対応できる技術の開発が急務ですが、鳴尾浜にある当社の技術研究所が保有する実験施設を活用することで、波浪から海浜を守り、かつ景観への影響を少なくするといった構造物などを開発しています。

現在、日本が直面している少子高齢化という社会課題に対し、建設業における対策を教えてください。

 建設業も、近年、まさに少子高齢化という社会課題に直面しています。人材の確保という観点と、省人化という観点での対策が必須です。特に人材の確保については、「社員だけでなく協力会社の技能者を確保できるかが最大のリスク」だと認識しています。しかしながら、「3K」と批判されながらも働き方改革は進んできませんでした。それが建設業を目指す人が減る悪循環につながっています。他の産業と遜色のない給与や休暇制度などを実現できなければ、この悪循環を断ち切ることはできません。そのためには、建設現場における生産性の向上が不可欠であり、省力化?省人化技術が肝になります。海洋土木での省力化?省人化技術は建設分野のなかでは一歩先んじており、これにITの力を加味してさらに深耕していきます。また、2021年度での作業所4週8閉所の実現を目指し取り組みも進めています。職員の意識改革のほか、お客様や協力会社などのご理解とご協力が必要となりますが、建設産業を魅力あるものとするためには必ず実現しなければなりません。
 人材の育成ということでは、日本でフィリピン人エンジニアの研修や実習を行っています。近い将来、日本で学んだフィリピン人エンジニアが国内外の現場で日本人職員と同等以上の戦力として活躍することを期待しています。
 女性の力の活用は、もはや当たり前であり、当社でも2019年に入社した技術者の1割が女性で占められています。出産や転勤などの人生イベントがあっても、安心して働き続けられるサポート策の充実に力を注いでいきます。

SDGsへの取り組みについてお聞かせください。

 先に申し上げた通り、当社は様々な社会課題に対応してきた歴史があります。SDGs(持続可能な開発目標)についても、複数の目標を当社の事業課題として認識すべきだと思っています。2020年からスタートする新しい中期経営計画では、SDGsを含めたCSRに関する目標を組み込むべく取り組んでいきます。全社員が目標を理解、共有してPDCAを回していけるようにしたいと考えています。

最後にステークホルダーに向けてのメッセージをお願いできますか。

 1991年、当社では、将来のあるべき姿を探る「ビジョン委員会」が設けられ、活発に議論を重ねました。私も委員の一人として参加しましたが、議論を受けて「良い企業人たれ、良い家庭人たれ、良い社会人たれ。それを企業が支える」というのが私の企業観、事業観になりました。
 社会の基盤を整え、安全と安心を提供するのが私たちの事業の出発点であり、根本でもあります。そのうえで人がいなければ企業は企業たり得ず、人の幸福を創造する「器」が企業であると思います。それに逆行すれば企業は存在価値を失います。企業と事業の存続の根本的な命題として東洋建設という「器」がどうあるべきかを当社グループとして考え続けてまいります。

2019年9月

 

東洋建設株式会社
代表取締役社長 武澤 恭司

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